A Whole New Worldを聴くと歌いたくなる話。
むっちゃくちゃ歌いたくなります、それはもう病的に。
もう説明不要の超名曲ですよね、たぶん。
ディズニー映画を知らない私でも「ああアラジンのあれね~」となる。
Aladdin - A Whole New World 和訳、カタカナ付き
でもアラジンは見たことがありません。
察するに魔法のじゅうたんで主人公とヒロインが飛び立つ場面を表現しているのでしょうか。
二人でいられることの充足感と高揚感を魔法のじゅうたんで空を飛ぶことによる世界観の広がりにかけて表現しているのでしょうかね。曲調も明るいこともさることながら、イントロでストリングスが畳みかけていったのち、歌いだしからの少々のテンションダウン。そこからNow I'm in a whole new world with you~からの爆発がすばらしい。
歌詞もとてもすばらしいですね。すでに魔法のじゅうたんから見える世界を知っている主人公はヒロインに語り掛け、少しずづ自分の言葉で世界を表現し始めるヒロイン、お互いの高揚感が最高にマッチングしていく中での「いま、あなたと一緒に新しい世界へ…」といざなっていく、、心の盛り上がりと曲のそれが絡み合って昇華していくからこそのカタルシスなのでしょうね。本当にいい曲です。
まあ、これだけ言っておきながらアラジンは見たことないので、合っているかわからないんですが…それでもここまで話したくなるなんてすごいですよね。
すごい、といえば。
たま。
これはもう、初めて聴いたときの衝撃はものすごかった。
初めて聴いた曲はさよなら人類なのですが…
QueenのBohemian Rhapsodyを初めて聴いた時の衝撃に近しかったです。
Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video Remastered)
これはもう、、、バッドで殴られたような衝撃でした。
24トラックのレコーダーでここまで緻密に、濃密に重ね上げるフレディの脳内はいったいどうなっているんでしょう…Pro Toolsなどない時代に作り上げられた曲、という点でも衝撃ですよね。
Queenの曲って、壮大なセットが組まれた舞台でミュージカルのようにオーケストラのような演奏がされているイメージです。すべてが緻密なイメージ。
それに比べるとたまってそこらへんの空き地で演奏しているようなイメージ。決してディスではないんです。むしろ誉め言葉だと思っています。アコースティックな響きだし、大きな舞台装置を使っているイメージもあまりわかない。難しいことをしているわけでもない(縦のぴったり具合とか演奏の安定感とか、ものすごくレベル高いと思いますけどね)。それなのにここまで強烈に世界観を残すバンドってそう多くない気がします。
その昔、ミュージカルやプログレ、それに準ずる表現を知らなかったころに聴いて衝撃を受けたQueen.(されているかは知りませんが)計算されて、作曲者が描いた地図をなぞるかのように洗練された曲たちでした。たまは全く逆で、一人ひとりが奔放に向きたい向きを向いて演奏した結果に積みあがった奇跡(といっても相当に計算されているのでしょう、これも知らないけど)を目の当たりにしているようなイメージ。
古今東西すごい音楽っていっぱい出てきています。気軽に聴ける時代になってうれしい限りですが、昔みたいにタワレコやディスクユニオンでワクワクしながらCDを買ったり、TSUTAYAのCDの棚であれこれ思案して借りた奴らをプレーヤーに入れて恐る恐る再生ボタンを押す、、そんな感覚も懐かしくて大好きです。
「でも不便のほうが便利よりだいぶいい」、そんな感じなんでしょうかね。
たまにはCD買いに行かないとね。たまだけに。
お後がよろしいようで。またお会いしましょう。